Qの箱庭

ショートストーリー仕立ての毎日

報われない百合ヤンデレ魔法少女の話

私が文章を発信している場所は大体ポエムかTwitterしかないので、そこのフォロワーさんやあしあとをつけてくれる方があまり興味ないであろう話題についてはあまり書かないようにしているんだけど(誰かの読む時間を割くのなら、できるだけ意味のあるものにしたい、と思って勝手にそういうルールにしてる)、
コロナはどんどん拡大していくし、私はそういうのが重症化しやすいタイプでもあるので、そういえばこれ、もうどういうきっかけで私死ぬかわからんよな、と急に思い、
(本当はコロナに限らず人間はいつ死ぬかわからないのだけど。目に見えないリスクや可能性って、本当に都合良く無視したり忘れたりしがちだなあと思う)

明日死ぬとしても後悔しないように、今好きなもの、気になってるもの、自分の中で熱いものを書き残しておこうかなと思い、一番邪魔にならない場所としてこのブログに書き残すことにした。

 

で、報われない百合ヤンデレ魔法少女について書くことにしたんだけど、誰かというと
先月末「#コンパス」というゲームに登場した「魔法少女ルルカ」というキャラクターで、ざっくり説明すると、

  • 同じ魔法少女の「魔法少女リリカ」が大好きで、
  • 敵味方問わずバトル中にリリカが死ぬと体が真っ黒になって超絶パワーアップするというアビリティがあり、
  • その状態で勝利をすると亡きリリカの杖を抱きしめ「ずっと一緒だよ」と呟く、

みたいなキャラクター(あと魔法少女なのに基本的に杖で殴って攻撃する)で、
「#コンパス」のメインユーザーである10代20代に大ウケ。登場前は「何でルルカ出すの…」みたいな声もあったのに、性格が百合ヤンデレだとわかると一気に歓迎ムードに。皆闇が好きなお年頃。(とか他人事みたいに書いてるけど、私も手のひら返しした一人なので何も言えない)

 

www.youtube.com

「#コンパス」は大体ニコニコ生放送で新キャラクターを短い動画と共に発表するんだけど、この登場動画でコメント欄がめちゃくちゃ沸いた。Twitterも沸いた。
それで、まあその後はヤベーヤンデレキャラ、みたいな扱いでエモイとかヤバイとかカワイイとか言われつつ温かく見守られている感じなんだけど、
なんだかこの子の色々なことを真面目に想像すると、とてもこういう闇墜ちキャラいいよねーみたいに消費する気になれなくて、ただただ報われなさに心が痛む。

 

そもそも、この二人は架空のアニメ「魔法少女リリカルルカ」の登場人物で、公式から提示されている短い設定としては(#コンパスはユーザーに好きに想像してもらいたいという観点から、公式設定がほとんどない)、

  • リリカとルルカが主人公
  • 人気はルルカの方がある

くらいしかなく、あとは動画やテーマ曲、ヒーロー調整時やシーズン時に少しだけある物語?を見るに、

  • リリカは明るく健気だが、あまり魔法少女としての能力や才能がない(魔法が使えない?)
    そのため、他の魔法少女(ルルカ?)に比べて自分が「劣等生」であることに悩んでいる
  • ルルカはリリカに比べて「優等生」というポジションで、能力全てがリリカより優秀
    リリカを守るために修行している

というような設定があるように思える。
また、リリカを取り巻くキャラクターとしては「マルコス'55」というキャラクターもいて、彼はアニメ「魔法少女リリカルルカ」オタクでリリカの大ファン。何でも出来るハイスペックだけどそれゆえに人生がつまらなく感じてニートになってしまったが、健気に頑張るアニメキャラクター・リリカに救われたという、これまたエモいキャラクター。

リリカとマルコスは#コンパスの初期から実装されているキャラクターで、マルコスが敵味方にリリカがいるとパワーアップするキャラクターというのもあり、#コンパスでは「マルリリ(リリマル)」として長いこと愛されてきた。

 

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説明が長くなったけど、こういう設定からルルカ達の心情や関係を想像すると、

魔法少女として一緒に戦うことになったリリカとルルカ。
しかし、魔法少女としての能力に差がありすぎたことが原因で、リリカはルルカに対して劣等感を抱く。
一方、ルルカは健気なリリカを愛しく感じ、彼女の分まで戦おうと人知れず努力をする。
それが余計に能力差となって現れ、リリカは劣等感を強めていく。

みたいな流れな気がするし、この時点でもうとにかく報われてないんだけど、ここに「人気」とか「マルコス」というキャラクターとかが入っていることでより悪化してしまっていて、
リリカは口にこそ出さないけどきっと人気差のせいでルルカに嫉妬してしまっている部分があると思うし、そこに人気がない中も自分のファンでいてくれる「マルコス」が現れたことで、マルコスに心を開く部分は当然あると思う。(恋愛感情については色々な見方ができると思うけど、個人的にはリリカはまだ恋愛感情というものをよくわかってないんじゃないかと思っている)

これはルルカから見れば最悪で、守りたくて頑張っていたことが結果的にリリカとの距離を生んでしまっているし、挙げ句に他の男まで現れてしまっている。(恋愛感情がなくても、ルルカにとっては確実にマルコスは”他の男”に映ると思う)
ただ自分のものにしたくて自分勝手に振る舞っていた、とかではなく、たくさん健全な努力をしているのにそれが全て悲劇に繋がるのは、本当につらいと思うしこんな経験したらよっぽどメンタル強くない限り闇墜ちするんじゃないかな。想像すると本当につらい(2回目)。

それでも、男女ならまだ愛情を見てもらうきっかけか何かがあったかもしれないのに、女の子同士というのが報われなさに拍車をかけている。リリカはゲーム内の様子を見るに絶対にルルカの愛情に気づいていないし、何なら女の子同士が恋愛をするという可能性にすら気づいていない気がする。
ルルカとしても、男ならまだ告白できたかもしれなくても、同性だから色々なことを気にして中々告白なんてできないだろうし、したとしても本気にされない可能性も高そうで、本当にルルカ側から打てる手が一つもない。詰んでる。

紹介動画でも流れているルルカのテーマ曲、「アイ情劣等生」という曲名なんだけど、本当に愛情に関してだけ圧倒的に劣等生なのでしんどすぎる。

もしもこの状況がどうにかなるときが来るとしたら、リリカが周りの人たち(マルコス・ルルカ)の気持ちを知って、一人一人に向き合うしかないんだけど、リリカはかなり幼い気がするので、それだけ成長するにはかなり時間がかかりそうだな、と思う。

 

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そんな感じのことを考えているうちにルルカというキャラクターに物凄く惹かれてしまい、珍しく登場から一ヶ月未満でガチャから引けたこと、欲しかったカードが偶然限界突破できたことも重なって、バトルでルルカを使い始めた。
(時間もモチベもなくなっていて緩やかに#コンパスやめようかなーと思っていた時期に引いたので、運命を感じているのもある)

本格的にアタッカーらしいアタッカーを使うのは初めてで、かなり苦労してるんだけど(反射神経が絶望的にないしパニクりやすいので、カードをよく引き間違える)、
最初は間合いを覚えて、次にデッキを近距離攻撃型に変えて(最初は某有名プレイヤーの影響で遠距離攻撃カードを使ってた)、ちゃんとアタッカーの役割を果たせるようにした。
アタッカーの役割は前線に立って敵のヘイトを受けつつ、隙を見て敵をキルしていくことなので、遠距離だとアタッカーの役割を果たしづらい。(3対3で基本的に各ロール1人ずつなので、味方のためにもアタッカーというロールとしての役割は果たせる方が良い)
ので近距離にしたんだけど、近距離で戦うのは本当にシビアな駆け引きと反射神経が求められるので難しい。あとルルカは総合的な攻撃力が他のアタッカーほど高くないので、確殺しづらいのがネック。キルが取りづらい。


そんな感じで、苦労はしてるんだけどキャラクターも曲も完全に好みなので頑張って使ってる。
なんというか、向いてないんだけどそういうのを抜きにして頑張れる、というのが愛だよなあと思うし、愛駆動で頑張るのいいなーと思う。
アタッカーを使うようになって他のアタッカーの動き方が少しわかったりもするし、そういうきっかけで踏み出す一歩の積み重ねでだいぶ自分に見える世界が広がる気がするので、ルルカや#コンパスに限らず、愛駆動で気軽に色々なことに挑戦していきたい。

入院日記9日目+その後

11/13(水)

(この日は半日しか入院してなかったので時間がなくて日記を書いていないので、記憶を頼りに書く。)

昨日退院時間を午前にするか午後にするか聞かれて午後にしますと答えていたので、午後(昼食後)に退院になっていた。そのときはまだメンタルが崩れていないのでそう答えたのだけど、今思えば午前中に退院にしてしまえば良かったと思う。会計の後に計算したら食事も1食480円くらいしたみたいだし…だったら外で食べた方が良かったかも。今更言っても遅いのだけど。

起床、朝食の後は10時まで帰宅準備。10時から最後の運動タイム。心拍数134で30分、無事ペダルをこぎ続けられたのでボスを倒したかのような達成感があった。これで入院生活に悔いはない…!(あれ、入院の目的って何だったっけ)

昼食前に事務員さんがやって来て、お会計の紙を渡される。限度額適用認定証を事前に渡し損ねていたのでかなり高い金額に。渡して再計算してもらったら3万円安くなった。紙1枚の効果が大きい。この紙一枚で新型じゃない方のSwitchが買える(この例えどれだけ得なのかわかりづらい)。
昼食を食べて(事前に選択して食べたい方のメニューを選んだのだけど美味しくなくてちょっとショックだった)、迎えが来る13時まで早く帰りたいと思いながら待機し、母が来たので病院を後に。

病院の先生も看護師さん達も、特に誰も別れの挨拶をしてはくれなかったのがあっさりすぎてびっくりした。ナースステーションに立ち寄って挨拶はしたので、退院することは把握してくれたみたいだけど、え、こんなもんなの、寂しい、とちょっとだけ思った。

家に着いて荷物を降ろし、入院の費用明細を眺めてから(明細を見るのが割と好き。どこにどれくらいの費用が使われているのかからいろんなことを想像する)、シャワーを浴びて少し寝て、目が覚めたら15時過ぎだったけど姉が早めに帰宅していた。

実は今日は姉の誕生日で、退院後家に帰るまでにケーキ屋さんに寄ってケーキを買っていた。それから夕食前にはケンタッキーにも行って、チキンも買った。
病院食の後の、いきなりの豪華な食事。豪華すぎて目が回りそう。味が濃い。美味しい。高いケーキ食べた。幸せ…。でもせっかく入院で3kg痩せたのに一瞬でリバウンドしそう。

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きゅーいんがむ🐥🐾 on Twitter: "退院したのでおいしいものを食べました。(姉の誕生日なので今日だけカロリーオーバー許してほしい)… "

あとは覚えてない。とりあえず、まずは現実の生活に戻らないと、と思ったのだけは何となく覚えている。

 

入院その後(箇条書き)

 

  • 入院期間+シフトの関係で早朝にやっていた仕事を11日休んだので仕事に戻れるか超不安だったけどなんとか戻れた(けど、数日は感覚が戻らなかったしミスもした…)。
  • 数日は毎日ふわふわ浮いている感じで、疲労もあってなかなか生活に戻れなかった。
  • 退院後、環境の変化のせいか急にこれまでイライラしなかった人の言動にイライラするようになって戸惑った。でも、怒りという感情は快・不快のセンサーでもあるし、自分の価値観の指標でもあるので、一時的にしっかり自分をリセットしたことによって壊れていたセンサーが働くようになった結果なのかなと思ってる。なのでイライラすること自体は疲れるんだけどどちらかというと良い変化のような気がする。
  • 尊敬する人とお話する機会があったり、初対面の人と立て続けに会うようなイベントがあり、これまで関わりのなかった人達と関わり、話す出来事が続いた。これ自体は特に入院の有無には関係ないんだけど、丁度入院後からこのイベントが始まったので、何かの転機というか、新しい試みができる期間に入ったのかもしれない。
  • 入院中はギリギリ耐えていた歯がついに痛むようになり、夜眠れないほどになったので歯医者に通うようになった。持病に続き歯と、向き合わなければいけなかったけどこれまで向き合えてなかった体の異常に向き合うタイミングが立て続けにきたので、やっぱり今年は自分の体調と向き合う年だったのだなと思った。
  • 血液検査の結果は結局入院中には出なくて、その1ヶ月後の通院でわかった。自分から少量のインスリンは出てるっぽいので1型ではなく2型だけど、インスリンが出にくい体質であることもわかっているので単純な2型でもないらしい。昨年も似たようなことを言われていて今回は確認のためにより精密な検査を、ということでもう一度確かめたんだけど、結局結果は同じで、中途半端に面倒くさい病状・体質っぽい。なんだかなあ。

入院日記7~8日目:突然の一人部屋、突然のししゃも、突然のメンタルブレイク

11/11(月)

朝食後、同部屋のおばあさんと少しお話をした。お互いの入院の経緯や病状のお話など。ぶっちゃけ、内容は全て知ってたんだけど(部屋にやってきたときに看護師さんから色々情報を聞かれてたのが丸聞こえだった。個人情報とは…)、直に顔を見てお話するとまた少し印象が違った。
お話を聞く限り、おばあさんの方が明らかに色々な病気等を経験してきていて大変そうだったのだけど、「お互い大変よねえ」、「病気ってどんなものでも大変よねえ」みたいなことを仰っていて、人それぞれの大変さがあるということを言ってくれたのが少し救いになった。色々な経験をしていらっしゃるからか、懐が広いなあと思う。
私も自分の不幸だけに酔わずに、「人それぞれの不幸」に想像力が及ぶ人間になりたい。
そのおばあさんが深夜の騒音で眠れないとかで(私は眠っている間は爆睡しているからか全く気にならないんだけど、神経質な方なんだろうか?いや私が騒音出してるとか…?ち、違うよね…?)、部屋を移動することになったので、4人部屋だけど誰もいなくなって1人部屋になった。
他人が近くにいるとどうしても気を遣ってしまうので、正直1人部屋の方が嬉しい。


10時半くらいから、金曜日に「検査した方がいい項目が見つかった」とか怖いことを言われた例の心臓の検査(心臓エコー検査)。
初日にも行った検査室で前回とは違うお姉さんに検査をしてもらう。「はいここで着替えてー」「ここに横になってくださいねー」「ちょっとベッドのこの辺穴空きますけど気にしないでくださいねー」めっちゃテキパキで早くてちょっと冷たくて、なんかSっぽい…。いや、でもこれは仕事だからで、本当の性格は違うのかな、プライベートになったら優しい人とかだったらやばいな、同性だけど惚れちゃいそう、みたいな失礼なことを考えているうちに検査終わった。結局何も問題なかったらしく、そもそも何を疑われていたかもわからないまま無事らしいことだけがわかった。

11時前には検査終わったので、いつもの時間は過ぎてるけど昼までには行ってこれるな、と思ってリハビリルームに運動しに行った。運動するのは楽しい。その瞬間だけぜんぶ忘れて心がクリアになるから。

運動は楽しかったんだけど、帰ってきたらまた体を冷やしたのかお腹壊した。なので慎重に昼食を食べる。そしてお腹を温めているうちに眠くなってうたた寝。してたら午後の運動の時間になったのでもう一度リハビリルームへ。

普段運動不足だからと下げていた心拍数を上げて、標準の134にセットして走ってみる。なんとか安定して漕ぎ切れた。お兄さんと話さなくなってからヘッドホンとプレーヤーを持参して曲を聴きながら歌いながら漕いでいるんだけど、基本的にヘッドホンをして歌っている間の私は無敵なので(しんどい時もしんどさを忘れていろんなことが集中してできる)、音楽の効果も大きいと思う。
しんどい時、私はいつも音楽に頼ってきたし音楽に救われてきた。だから音楽には頭が上がらないし、少しでも恩返しがしたくて好きな曲や曲の感想をブログやTwitterなどで発信したりしてる。特にVOCALOIDは私の人生を変えてくれたものの一つなので、未だに愛着が強い。強すぎて古参オタクになりそうなので、最近は新しく入ってきた人やあまり詳しくない人に対して偉そうにならないように、謙虚になるように努力してる。

ぼからぶ(@VocaLoveLetter) | Twitter

↑聴いたボカロ曲の感想をツイートしてるアカウント。たまに作者さんからいいねがついたりして、気持ちが届くので嬉しい。


運動の後はお風呂(シャワー)行って、またちょっとだけ寝て(運動の強度をちょっとずつ上げてるからか疲れてるっぽい)、夕食。
その後は今後の計画や、キウイノート(もう一つのブログ)の方で書きたい記事ネタをまとめる。なかなか更新できずにいるけどいつも更新したい気持ちはあって、これからはちょっとずつ時間取れると思うので、また更新再開していきたい。

 

 

11/12(火)

朝起きたら尊敬するある人からメッセージが届いていて、嬉しいなーと思っていたら運動する時間になったので運動しに行った。
明日退院なので、運動できるのも今を入れて残り3回。これまでは20分だったんだけど、あと3回だし30分やるぞと思って、心拍数は昨日と同じ134でどうにか30分間やり切った。
DDRの曲をかけるとめっちゃテンションが上がって上手くいくことがわかった。

運動後はお腹温めつつ少し休憩して、昼食の時間に。この日は炊き込みご飯が出た。豪華。神すぎ。
13時半から栄養指導(栄養士さんから食事についてアドバイス等を受ける時間)の予約が入っていて、食事を作る人も同席してほしいとのことだったので母に来てもらい一緒に栄養指導を受けた。実は一年前にも受けたんだけどそのときと同じ人だったっぽい。顔はよく覚えていなかったんだけど、その栄養士のお姉さんに「ちょうど1年くらい前に会いましたね」って言われたとき目に入った、すみっコぐらしのボールペンを見たとき、「あ、そういえばすみっコぐらしのボールペン持ってた人だった」って思い出した。人の顔は覚えられないけど持ち物は覚えているタイプ。いやこうやって下ばっかり見てるから人の顔覚えられないのかもしれないけど…。

栄養指導自体は、ご飯一杯のカロリーとか、食事はこういう組み合わせがいいとか、そういう難しくない(けど毎日実践するのは難しい)お話だったので、意識できるところは意識しようと思いつつ聞く。10分くらいで終わったので、その後14時まで母とデイルームで雑談というか、くつろいだ。母、病院に来るといつも眠そうにしているのでどちらかというと話すより休ませてあげるようにしている。

14時、2回目の運動。午前と同じ設定でやったのだけど、最初の漕ぎ出しが上手くいかずペダルがどんどん重くなっていく。最終的に重すぎて漕げずに詰んだので心拍数の設定を下げたんだけど、重いのを漕いでいたからか消費カロリーが午前より多い。118kcal。
あ、そういえばずっと消費カロリーによって表示される食べ物でバナナの先を見たいと思って頑張っていたんだけど、まぐろ寿司を経て最終的にししゃもの塩焼きになった。チョイスが謎すぎる。最初キャンディとかカフェオレとかだったから女の子っぽいなって思ってたのに、ここでししゃもの塩焼き…。普段食べる機会がないし、あんまりご褒美っぽくないんだけど。どういうことなの…?

 

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↑突然のししゃも塩焼き。

 

運動後は昨日と同じくシャワーを浴びてちょっと寝たりしてたんだけど、17時半頃、低血糖気味なのと、巡回でやって来た主治医が嫌になった(あまりこちらの感情や言葉に耳を傾けてくれない)のが重なって急にメンタルが崩れ、泣きながらご飯を食べた。
8日目にして初めて入院が嫌になって、早く帰りたいと思った。もうこんなところにいたくないと一度思ったら気持ちが止められなくなって、今までどうやってここで自分らしく楽しくマイペースに過ごしていたのか思い出せなくなってしまった。なんでこんな牢獄みたいなところにずっといられたのだろう、と思った。混乱している。

18時半、心を静めるために自販機で温かいお茶を買った。綾鷹のホット。

その後はできるだけ何も考えないように、パズルゲームやったりして過ごした。
どうにか心を落ち着けてどうにか寝た。結局23時半くらいになった。

入院日記5~6日目:味噌ラーメンに狂喜乱舞

11/9(土)

 

土曜日。起きたら外は雪景色だった。

朝、腰痛とあんまり寝れなかったので合良くなくて、今日は無理しない日にしようと決めた。
朝食後、朝の先生方の回診の時間に鉢合わせしないように歯みがきのタイミングを遅らせていたら先生方が一向に現れないので、やっぱり土曜だし来ないのかなって歯みがきを始めたら先生方が来た。だからわざとじゃないんだって…なんでこうタイミング悪いのかなあ、私って。

着替えもして準備万端でリハビリルームに運動に行ったら開いてなかったので(土日休みだった…)、自販機でからだ巡茶だけ買って帰ってきた。病院、やたらCOKE ON(コカコーラの自販機連動アプリ。購入時にスマホを接続するとポイントが溜まる)対応自販機があるんだけど、つけちゃいけないはずのスマホが推奨されてるみたいで面白かった。
着替え直して、リハビリルームでの運動代わりに1階から5階まで病院の階段を往復した。午前は2往復、午後は3往復。調子に乗って頑張りすぎてふくらはぎを痛めた。

昼食。ザンギ(北海道のご当地からあげ)とフルーツポンチが出たので最高だった。

 

朝食前、テレビで自転車競技の選手が出ているのを見て、やっぱりスポーツいいなって思った。スポーツは人間だから好き。人間の本質を見られる。
その後の番組で見たバイオリンの人もめっちゃ面白かったなあ。その人は幼い頃に天才バイオリニストと呼ばれ活躍していたものの、周囲からの色々な圧力や視線が嫌になって一旦バイオリンを辞めたんだって。でも、紆余曲折ありもう一度バイオリニストになったある日、何億円もする、とても手に届くものじゃないけど最高の音が鳴るバイオリンと出会って、その瞬間に「もしもこの子を授かれるなら、絶対にもう音楽を裏切りません」って神様に誓ったんだそうだ。
そして奇跡的に手に入れられた(お金を貸してくれる人が見つかって買うことができた)そのバイオリンのために、基礎から奏法を変えて自分を鍛え直したんだって。

なんか、自分はアーティストでもなんでもないんだけど、この気持ちはわかる気がする。運命というか奇跡というか、そういうものが確かにあって、もしもそれが目の前で手を差し伸べてくれたなら、私もきっとこういう気持ちになるのだろうなと思う。

スポーツ選手からの流れで見たせいか、この人もなんかストイックで、スポーツ選手みたいだなあと思いながら見てたんだけど、そういえばこの日の私もストイックな方だったかもしれないと後になってから(この日記は次の日に書いてる)思う。
強制でもないのに決まった時間に階段を往復して(自分の限界まで)、夜も趣味がてらステップ踏んで、昼からは本を読みながら勉強っぽいことをして、字も書くし運動もして食事も残さず食べて。で、家族が会いに来たら自分がもてなす側として水を出すw
割とストイックな方なのかもね。まあ、どれも時間があるからできることで、普段はあんまりちゃんとできる余裕ないんだけど。

 

16時くらいから母と姉がダブルで面会にくる。姉はトイレに行き、母はデイルームで眠くなるw何しに来たんだ…w2人ともマイペースで、2人の会話のシャワーはテレビみたいで、なんだか家のリズムという感じでよかった。
地元のスキー場の第2リフト、安全性的な意味で怖いよねって話とか。母と2人で駐車場眺めてた話(※昨日の日記参照)をしたら姉に「やっぱり私とあんたらは違う」って言われたw
途中から母がずっと眠そうにしていて、最後ふらついてこっちに傾くものだから「大丈夫?入院する?」って聞いた。帰り玄関まで送っていった。

あとは特にないかな。夜はちゃんと寝れた。1回むせて起きた(病室、乾燥してるのかめっちゃむせる)けど。
何もないけど平和で、ちょっとだけ前にも進んだ1日だった。

 

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↑面会のときに姉が持ってきたうちのミニぬいぐるみ達。
犬の方の名前が「まめたろう(愛称はまめちゃん・自分の中では男の子)」で猪の方は「はな」ちゃん(自分の中では女の子)。

 

 

11/10(日)

 

午前中何してたか記憶がない…。午後から一時帰宅する予定だったので、その準備とかしかしてなかったかも。運動(病院の階段往復)はやった。3往復。

昼食、味噌ラーメンとシューマイが出てきて狂喜乱舞。
そのときの様子を実況すると、

  • 運ばれてきた瞬間「ラーメンキター!!!」(献立は事前に知ってた)
  • ラーメンが入っている器の蓋を開けた瞬間「ラーメンだー!!!」
  • 食べた瞬間「うまい…うますぎる…こんなもの入院中に食べていいのありがとう神様…」
  • その後は爆食いして、美味しすぎて半ギレ。
    「は?ラーメンにシューマイとか最高か??」
    「しかもデザートにオレンジとか神かよ(怒)」

実際はちょっと伸びた味噌ラーメンで、カラオケとかでよく出てくる有名店の袋麺のスープの味が薄いバージョンだったんだけど、それでも病院食らしい病院食(味がしない煮付けとか、やたらいんげんとかオクラばっかり食べてた)しか食べずに5日間過ごしてきたので、普通のラーメンが贅沢すぎた。
日頃からハードルを下げておくと、ちょっとのことがすごく幸福に感じるので良い。

その後は狂喜乱舞しすぎてお腹を壊し、30分トイレに篭っているうちに一時帰宅予定の13時になり、姉が迎えに来る。

5日ぶりの帰宅。でもお客さんが来てたのですぐ買い物へ。
近所のスーパーに入った瞬間人がめっちゃ多くて「人だ…人がいっぱいいる…しかも健康な人…」みたいな気持ちになった。避けるように抜けて必要なものを購入。
それから外を歩くのが楽しかったのでお茶探しの旅と題してコンビニ巡り。セブンとローソン。入院前は好きだったホットスナックがいっぱいあったんだけど、不思議と食べたいとは思わなかった。我ながらストイックだ。
セブンでは綾鷹の茶葉の甘み、ローソンでは同じく綾鷹のほうじ茶をそれぞれ購入。帰宅後、お風呂掃除しながらシャワーに入った。特に家のお風呂だから落ち着くということはなかったんだけど(お風呂に入ってしまえばどこでも落ち着くタイプなので)、体が無意識に次の動作をしてて、慣れ親しんだ場所はいいなと思った。
その後髪を乾かしたり湿布貼ったりして(ふくらはぎが痛すぎて階段を下りられなくなってた)、戻る時間になったので父に病院まで送ってもらった。

夕食は全然味がしなくて、昼が美味しすぎたからしょうがないな…ツケ(?)が回ってきたんだろうな…と思った(完食はした)。

その後、今日は動きすぎたしおとなしくしてようとスマホを見てたら眠れなくなり、ぐだぐだTwitterのタイムラインを追いかけているうちに自律神経がだめになって余計に眠れなくなった。でも最終的に23時には寝た。消灯からは3時間経ってるけど。

入院日記4日目:おしゃべりをする仕事

11/8(金)

(1)

今日からは小分けに書こうと思い立ったので小分けに日記を書く。昨夜けっこう無理して遅くまで起きてて眠れなくなってしまったので。体も引っかいちゃって痒いし。
昨日は入院中にしてはよくスマホを触っていたのだけど、目は比較的無事そうだったのでよかった。
そんなこんなで睡眠時間は短めだったし、今日は運動も2回やる予定だし、昨日の予想通り足が筋肉痛なので、運動後とか眠いときは寝るようにして、動けるときに動こうと思う。
あと昼食後に母が来るって言ってたのでそれも念頭に置いておこう、と考えて行動開始。入院は入院でそれなりに忙しい。
あ、起きて最初に昨日の日記を読み返したらけっこう面白かったので、日記を書くこと自体はいいなと思う。毎日は続けられないけど。

7時になったのでテレビをつけてチャンネル回しながらニュースチェックした。めざましは何か暗いニュースばっかりで、朝から児童虐待と政治家の不祥事と空港断水のニュースで彩られるのはつらいな、と思った。
チャンネルを変えたら週末の天皇皇后両陛下のパレード(祝賀御列の儀)のコースの話をしていたので、こういう暗くない話を少しでも取り入れていたいと思う。
情報を得ることは大切だけど、大半は自分の実生活に直接影響を与えるものではないし、だったら気分が暗くならないものである方が、自分にとってプラスになるような気がする。少なくとも今日は。

7時36分

 

(2)

日記書いた後は少し今後のスケジュールを考えて、一瞬先生が来てお話した後朝食。今日から一時的にストップしていた飲み薬の服用再開。
朝食、納豆だったのでテンション爆上がり。納豆だあああ!って心の中で叫びながら食べた。多少醤油こぼしたり粒が大きくてタレの味がしなくて豆感の強い納豆だったけど、納豆であればOKです。
一緒にあった八宝菜っぽい何かも美味しかったし、朝食大当たりだった。
でも勢いよく食べ過ぎてちょっとお腹痛めたwいや最後のみそ汁牛乳ほうじ茶連続コンボがいけなかったのかも。もうちょいゆっくり汁物が最後に偏らないように食べよう…。

朝食後、洗面台が空いたので歯みがきしてたら先生方が来て、また洗面台にいてごめんなさいってなったw何で毎日タイミングが合ってしまうんだろう。もっと遅いと思ってたんだけどな…悪気はないんだけどな…。

でも「調子いいんでこのまま続けましょう」の一言だけで終わってしまったので、そのまま続けて身支度終わらせてスケジュール続き。平日と休日のスケジュールを練る。
とりあえずちょっとずつ今後のための時間が取れそうなので、ちょっとずつ色々進めていきたい。(※一ヶ月経ったけどあんまり守れてない、やっぱ実際生活してみると色々難しい)

そういえば、検温の時に確認したけどまじでこれから何も検査入ってないっぽい。
え、今日含め残りの5日半、血液検査の結果待ちと栄養相談受けに行くだけ…?入院する必要なくない…?丸8日の休み取るのけっこう大変だったんだけど、大変だった割にやることないのつらいな。
まぁもう始まったものはしょうがないけど。はぁ…。

 

10時から運動。リハビリルームへ。お兄さんとまたお話したかったのでわくわくしながら行ったんだけど、お兄さんは2日目でもう機械にも慣れたからと、最初設定だけ手伝ってくれた後すぐ他の患者さんのところに行っちゃってちょっと悲しかった。
仕方ないので一人エアロバイクのペダルを漕ぎながら、お兄さんや他のリハビリスタッフさん達の様子を観察した。そしたら、みんなすごくたくさん患者さんと会話してて、「ああ、こういう仕事なんだ」って思った。
リハビリってすごくつらいわけじゃん。つらいけど動かなくなってしまった体を動かさなきゃいけなくて、そんな状況のときにどうしたら嫌にならずに続けられるのかっていったら、支えになるのは会話なんだよ。
担当の人と会話するのが楽しい。だから通いたい/つらいリハビリも頑張れる。そう思ってもらえるようにみんないっぱい話してるんだ。私がお兄さんとお話するのが楽しみで今日ここに来たように。患者さんを支えるために会話をすることも、彼らの大事なお仕事なんだ。
介助することだけが仕事じゃない、目に見えないホスピタリティ。なんて素晴らしい仕事なんだろうと思った。
それに比べて私は、健康なのに邪な気持ちで来てごめんなさい…wでもちゃんと楽しみに思わせてくれてありがとう、お兄さん。ほとんど会話はできなかったけど。

どうにか20分ペダルを漕ぎきって病室に戻って体を拭いて(こんなところでビオレシートが役に立つとは。DDR用に持ち歩いているやつ、病院にも持ってきててよかった)、肌着は替えが1着しかないから午後の運動後に着替えようと我慢してたらめちゃくちゃ体が冷えてうわこれ無理だと思って即着替え、母に家にあるありったけの肌着を持ってきてくださいとLINE。(でも1着しかなかったらしく、午後にTシャツなどを含めて持ってきてくれた。)

12時昼食。はじめて残した…。ご飯やおかずじゃなくて、ほうれん草に添えられていたからしマヨネーズがダメだった。
ダメすぎて誰だよ神聖なほうれん草にこんな冒涜したのは、ってキレそうになった。単なる好き嫌いの話でしかないし、たぶん好きな人は好きなやつだとはわかっているけど。

食後、どうしても眠くて消化に悪いと思いつつ、目薬ついでにちょっとだけ横になる。
13時、気配を察してカーテンを開けたら予定通り母が来てくれていた。着替えなどを受け取り、洗濯するものを出して、雑談。
雪がとけた、昨日は各地で(雪が)降ったらしい、風の音がすごくて昨夜は眠れなかった、(病室の窓から見える)海のグラデーションがきれい、など、母の言葉は自然に関するものが多くて素朴で良い。私が自然を文章にすることが多いのも、母に似たからなのかもしれない。

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途中から、なんとなく隣に迷惑だったら困るなと思ってデイルームに移動した。
窓の外を見て、あれは雪だとか雪虫だとか、あの窓から見える家が大変そうに除雪してたのを母が入院中に見てた、とか、(母は1年前に少しの間入院していた)そんなことを話したり聞いたりした。
それから、デイルームの窓が病院の駐車場に面していて、ちょうど見下ろせるような位置になっていたので、高低差のせいでミニカーが並んでいるように見える駐車場の車の出入りを2人で上から眺めた。
また1台出た、入った、あの車は前から入った、手前に止めた、色が地味なのが多い、みたいなことを言い合った。言い合いながらずっと眺めていて、10分ぐらい眺めていてもちっとも飽きなくて、これが私の母の関係性というか、相性だなと思った。
ずっと駐車場を眺めていられる関係って、案外なかなかないと思う。父や姉とならまずできない(駐車場の車の動きに長時間興味を持ってくれない) し。
最後に日差しが強くなったので、ちょっとだけ離れた席でお茶(水だけど)して、13時55分になったのでお見送り。準備して2回目の運動。

今度はお兄さんも他の人もほとんどいなかったので、勝手に運動して勝手に帰った。画面との勝負というか、エアロバイクとの勝負みたいになっていて、消費カロリーに応じて表示される食べ物の「バナナ」のその先を見たくて、心拍数の設定をちょっとだけ上げて、勝手に自分を追い込んで勝手に疲れ、14時30分頃にお風呂に入りたいって事前に申告したのに14時52分になっても何も言われないことに勝手に苛立ち、もうやだみんな嫌い、みたいな気持ちになり、そんな気持ちになったことをその後(入れるようになった)シャワーを浴びながら反省した。
無理をするとすぐに言いたいことが言えなくなり、勝手に我慢して勝手に爆発するので、まず無理をやめようと思った。それから冷静さも、今のように反省する心も忘れないでいたい。

その後病室に戻り、この日記を書いている。
(間に新しいお隣さん(前の人は今朝退院して、お昼過ぎに入れ替わりに入ってきた)と挨拶したりした。入ってくる前にゴシップ系の女性週刊誌が置いてあったのを見ていたので、そういう噂話的なのが好きな人だったらやだなあ、と思っていたんだけど、挨拶してみるとめっちゃ謙虚で物腰柔らかなおばあさんだった。やっぱり勝手なイメージで人を判断するのは良くないと思った。)
あ、あと夕方の巡回で先生と少し話して、月曜日に心臓の検査をするという話になった。心電図の検査をしたときに、念のため検査した方がいい項目が見つかったんだって。なにそれこわい。何もないのもそれはそれでつらいので検査があるのは嬉しいんだけど、複雑な気分。

17時51分

入院日記3日目:krank(点滴)

11/7(木)

 

起きたら目が痛くなくなってて、まずはほっとした。2日連続で8時間以上寝て、後はびっしり目薬さしてたので、それで無事回復したらしい。よかったよかった。


朝は一瞬デイルームに行ったけど軽くネット見ただけで戻ってきた。
朝食の梅ふりかけ、若干心配だったけど普通に食べられた。梅が苦手で、基本的に食べないのでふりかけくらいなら食べられるのは発見だった。機会がないと挑戦しないので挑戦できてよかった。


朝食後、適当に1時間つぶしてデイルームへ。途中、先生が挨拶にきたときめっちゃファンデーション塗ってた…。身支度中すみませんと何度も言わせてすみません…。
(本来は入院中にメイクする必要はないんだけど、メイクしないと鏡を見る度に荒れた真っ赤な顔を見なきゃいけなくてテンションが下がるので、入院中は自分のテンションを上げるために簡単にベースメイクだけしてた)。

デイルームで、検査前の運動タイム。初日にLINE MUSICの無料体験を開始して「有機酸」というボカロPさんの曲をDLしたのと、退院したらカラオケに行こうと思っていたのが重なり、有機酸さんの曲って何がカラオケに入ってるかなあと思って調べて、krankという曲が入っていることを知ったので聴いてみる。例によってリズムに合わせてステップを踏んだ後、歌詞を追ってみる。

でも、歌詞を見ただけだとどういう曲なのかがよく掴めなかったので、動画を再生してみた。

 

www.youtube.com
点滴が印象的な病気・病人の曲で、何かぐっときてしまった。自分とは違うけど、点滴をつけている人が溢れているこの病棟内では、この曲はやけにリアルに、大きく響く。
薬で生かされているのは私も同じなので(今のところ毎日注射打たないと死んでしまう)、そこには少し反応もしてしまう。
曲の中の世界に入り込んでいたのもあってすごく悲しくて、泣きそうになりながら素敵な楽曲を脳に取り込んでいた。

10時45分ぐらいになったので部屋に戻り、CT検査の準備。
点滴を入れることになり、看護師のいずみさん(仮名)が点滴を持って病室に来る。が、「大事な忘れ物をした」らしく一度ナースステーションに戻ってもう一度来る。
この時点で何となく大丈夫かなあ、と思ったけど、案の定大丈夫じゃなかった。

少し前まで看護学校に通っていたらしい新人?(直接聞いたわけじゃなくて、廊下から聞こえた会話の内容なので本当かどうかは知らない)のいずみさん、点滴を入れるための血管をめちゃくちゃ入念に探ってくる。
「ちょっと痛いですけど大丈夫ですからねー」と私を不安にさせないように明るく声をかけてくれるんだけど、私より刺す側のいずみさんの方が緊張してて不安そうだった。
あまりにも何度も何度も確認するものだから、途中から緊張どころか笑えてきてしまった。

(一体どんだけ確かめるんだ…w)

そして、散々確かめて針を入れたのに血管に刺さってなくて、もう笑いをこらえるのに必死だった。
思わず「外すんかい!」って心の中でツッコミ入れてた。
いずみさん、明るくて一生懸命なんだけどこれ以外にもちょっとドジというか、不器用というか、要領良くないけど頑張ってるみたいな感じが随所に見られて、めちゃくちゃ可愛いなと思った。この人は推せる。
(ちなみにこの「いずみさん」という仮名は、ドラマ「ナースのお仕事」の主人公の朝倉いずみっぽかったので採用しました)

痛み自体は想像してたほどじゃなく、普段の採血のちょっと痛い版だったので思ったより平気だった。


で、検査室まで移動になったのだけど、先客がいるとかで急遽デイルーム待機に。
その後も2回くらいいずみさんに「ごめんなさいね、もうちょっと待っててくださいねー」って言われて謎の時間が生まれる。
暇になった時間に、ふと自分に繋がっている点滴を見てkrankを思い出した。もちろん自分に繋がっている点滴は命に直結するようなものではないけど、思い出して少しアンニュイな気分になった。


デイルームで待っているとよくデイルームに現れる(そして私に話しかけてくる)おじいさんがやってきて、「やー、めんこい点滴だなあ。俺なんかもっと大きいのを何本も打ってな…」と点滴マウンティングされた。
マウンティング云々よりも点滴でマウンティングするっていう現象そのものが面白すぎるし、自分で作った点滴マウンティングという用語がツボに入って「これ絶対後でツイートしよう」と思った(結局しなかったけど)。
その後出会った掃除のおばちゃんも「ずいぶんちっちゃい点滴だね」とか「ずいぶん減りが遅いね」とか言ってたので、やはりここでは、点滴のサイズというのは重要なものらしい(サンプル数2)。大きい方がいいのであれば、大きくなれるように頑張…いややっぱ全然頑張りたくない。ていうか勝負じゃないし。

しばらくして、検査室が空いたらしくいずみさんに連れられて移動。エレベーターでマスクをくれたんだけど、あれ、さっき造影剤で体熱くなるって言ったたよな…?こんなのつけてたらめっちゃ熱くならない…?大丈夫…?って思った(申し訳ないので一応もらった) 。
1階にいろんな患者さんいるから一応って言われたけど、エレベーター降りたらガラガラで、結局何の意味もなかった。すれ違ったの多分5人ぐらいだと思う。
あと、いずみさん、エレベーターが来る間際にナースステーションの他の人達に「CT室行ってきます」って声かけたの、言うの忘れてて慌てて言ったっぽくてやっぱり可愛いなって思った。やっぱりいずみさん推せる。

検査室ではそんなに待たずに呼ばれ、1回造影剤なしで撮ってみたところでいずみさんが駆けつけてくる。
「なんかポケットに携帯みたいなの入ってます?」
あっ活動量計ポケットに入れてた…完全に存在を忘れてた、ごめんなさい…。
改めて撮って、今度は問題ないということで造影剤を入れられる。いきなり熱くなるからびっくりしないでって言われたけど、想像とは全然違う、体の内側から燃えるような熱さがあって、「うわ、え?ちょっ、口熱い、お腹も熱い、待ってなにこれ、え、ちょっ…」って軽くパニックになって、コントロールがきかずに熱が上がって苦しくなることが怖くなって、嫌だ、怖い、怖いって心の中で連呼して、苦しくなったけどいやこの苦しいやつは副作用じゃなくて精神性のやつだと思い直して、どうにか耐えてもう1枚撮って終了。
食塩水注入。ゆっくり火照りが静まり、いずみさんに口の中が熱いと言ったら、口の中には細かい血管がいっぱいあるからと説明される。点滴のスピードが東京フレンドパークミニゲームだとタイミングを合わせられないほどの超高速になり、いずみさんに点滴が終わったら呼んでくださいと言われたので終わる前に急いで点滴の記念撮影した。

 

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してたら夢中になってていつの間にかなくなってて、いずみさんに来てもらう頃にはちょっと逆流してた。
「痛かったでしょ」「いや…」「ちょっとは痛かったでしょ」「まあ、ちょっとは…」いずみさんは一体何を確認したかったんだろう。そんなに痛みの程度を確認せんでも。

 

とりあえず点滴抜かれて、お昼だったのでそのまま血糖測定と注射と昼食になったのだけど、いずみさん、測定結果を聞きつつ注射を持ってきつつ昼食のお盆も全部同時に持ってきたのでそんな一気に全部やらなくても、とちょっと笑ってしまった。お茶目で雑ないずみさん推せる。(3回目)

昼食後、1時間くらいごろごろして、さて読書するかと本とメモ用のノートを開いたらリハビリのお兄さんが来た。最高のタイミング…。
お兄さん、病室で私の靴を見るなり「あ、ニューバランスが。いい靴だ…。」って言ったのでちょっと面白かった。それ気づいて褒める人初めて見たなあ。ランニングシューズの有名メーカーって知ってる人ほとんどいないし。(確かに1万円以上する靴なんだけど、私のはスポーツ用品店で半額セールをやっていたときに買ってもらった)(ランニングしようと思って誕生日に買ってもらったのに1回もランニングしてない)
お兄さん、何かスポーツやってる人なんだろうか。エアロバイクも欲しがってたし。

タオルなどを持ってリハビリ室へ。
エアロバイク、負荷(目標心拍数)軽くしてもらったのに全然できない。座高や負荷や上がらない心拍数と戦って5分経過。
ていうか、最初頑張らないとペダルが重くなりすぎて詰む。何これ…wそして座面調整するとリセットされて軽くなりすぎてペダルが勝手に回るw今度は軽すぎて無理!w

「この機械スパルタすぎません?」
「何か機械に操られてる感じがするんですけど…」

とか愚痴をこぼしながら漕ぐ。お兄さんもお兄さんで「心臓に足が追いついてない」とか言うのやめてほしいw「足だけおばあちゃんなんです」とか「上半身と下半身で年の差があって…」とか言わなきゃいけなくなるからw
まぁでも、冗談言ったら笑ってくれてよかった。誰かが笑ってくれると私も楽しいし。

 

キャンディーからカフェラテになって、バナナになる消費カロリーを見てたからだったかな、水の硬度の話になったのは。
「まぁ入院中はカフェラテ飲めないんですけどね」
「そっか、水とお茶だけか…」
「でも、水も突き詰めると楽しいですけどね。一時期いろんな硬度の水を飲んでたことがあって」

(↑この話、前にブログに書いてた気がすると思って探してみたら出てきた。このブログですらなかったしもうすぐ6年前の記事だし時間の流れに泣きそう)

http://quest0210.hatenablog.com/entry/2014/01/12/142829

最終的に軟水しか飲めなかった話をして、お兄さんはボルヴィックが好きだけど、この町では売ってないという話をした。


「コンビニしか行かないから、もしかしたらスーパーとかにはあるかもしれないけど…」
「そっか、じゃあスーパーとかにしかないのかも。私飲まないからチェックしたことなかったです」

それから、旭川にはあったと言うので旭川出身なんですね、と言う話をした。私が昔旭川医大に入院していたと言ったら、隣の専門学校卒という返事が。

「あ、でも全然時期かぶってないですよね、入院してたの11歳の時なら」
「まぁそうなんですよね…」

あれ、なんだか、年齢差を感じるんだけど…。時間の流れに泣きそう…。

エアロバイク、後半は大体コントロールできてて無事終了。筋肉痛だけが不安と言いつつお兄さんに送ってもらう。その後はお風呂の予定だったけど、浴室が空いてなかったのでシャワールームへ。初シャワールーム。何か絶妙な狭さで、懺悔室っぽかった(※行ったことないのでイメージです)。

シャワー後は眠くて、ぼーっとしてたけど、一応1階に飲み物だけ買いに出た。自販機に「一番上の段にある商品は下のボタンで買えます」って書いてあったから下のボタンを押して選んだら違うやつが出てきた。まあ出てきたDAKARAのやさしい麦茶も嫌いじゃないからいいけど…。
悔しいのでもう1本、今度は上の通常のボタンを押したら普通に目的のウーロン茶が出てきた。最初のは罠だったのか…なるほど…とつぶやきながら、1階外来の通路を散歩して部屋に戻った。
誰もいない外来待合室、新鮮だった。いつもは人しかいないのにな。

あと、CTの検査結果を聞いた。先生に「画像見る?」と聞かれたので喜んで「はい」って返事。こういうの見れる機会なんて中々ないもんね。どこかで生かせるかもしれないし、未知の体験は積極的にしようと思ってしまうのがライターの性。
画像で膵臓の位置を確認。ちょっと小さめだけど概ね問題なく機能しているとのこと。
それから、一番知りたかった、自分からインスリンが出ているかどうかについては東京の方からの結果待ちとのこと。へー、そんな遠くまで行ってたのか、昨日の寝起きに採られた私の血液…。


夕食はこの入院生活一の外れだった。魚の煮付けなのに味がしないってどういうことなの…。(何とか完食はした)
夕食後はまたNHK見て(シニアラグビークラブの話が面白かった。シニアの人達が若い子たちを指導し、若い子がやがてシニアクラブに所属することで、プレイヤーを循環させてラグビーというスポーツ全体の裾野を広げる話、だったと思う)、歯磨きして、デイルームへ。

窓の外を見たら雪が降っていて、記憶が正しければこれが初雪なのだけれど、初雪かどうかを確認するために、それだけのために母に電話した。

「ねえ今降ってるのって初雪?」
「そうだよ。ところでどうしたの?」
「ごめん用件それだけ!」

小学生みたいなテンションだった。

 

病院から見る初雪。30歳。
初雪なんて北海道民からしたら珍しいことでも何でもないけど、入院中に見た初雪のこと、多分一生忘れないんだろうな。

 

あすけんの記録やSNSチェック、あとpplogに今日の出来事を2回書いたら(1回消えたので書き直した)20時になったので病室に戻る。
そして重い腰を上げて日記を書き始めたのだけど、気がついたらがっつり6ページ半書いてた。所要時間2時間。消灯時間大幅オーバーで、現在時刻22時17分。

入院日記2日目:リハビリのお兄さんに救われる

11/6(水)


起床後、看護師さんとの会話で今日は何も検査が予定されていないことを知る。
え、それってつまり、ヒマじゃん…?どうすればいいの今日これからの一日。

とりあえず後でお風呂に入るという予定だけ入れたものの、暇で、でも目が痛かったので何もできずぐだぐだしてた。目を閉じたり目薬をさしたり1階に行って今日飲むお茶を仕入れたりした。デイルームにも寄ったけど何も進まず。

11時半に血糖値を測ったら、221もあってびびった(正常値は70~110の間)。手前で飲んだブルーベリーサプリのせいじゃないよね…?いやそんなにカロリーないか、とか無駄なことを考えた。
多分、調整して減らした注射の影響と、食後3時間だったから下がりきらなかったんだと思う。

お昼まで目を押さえながらちょっとだけテレビを見た。
大使館を大使婦人が案内してくれるやつ。異文化おもしろいなーと思った。
(普段NHK見ないんだけど、どうにもテレビカードを使って有料で見るには他の情報番組はノイズが多い気がして、入院中は結局NHKばかりつけていた。といっても、合計でも70度数くらいしか減らなかったので、一週間で一時間ちょっとしか見てない)

昼食のデザートにキウイが出て、心の中で「キウイだ!」って叫んだ。
酸っぱかったけど無事完食。
食後は朝できなかった運動をしようかなと思ってデイルームでバタバタ(昨日もやってたDDRごっこ)した。20分で大体1000歩分くらい。
その後看護師さんがお風呂の準備ができたと呼びに来てくれたので、お風呂に入った。

13時過ぎから、たっぷり40分ぐらい入っていたらしい。広くてのぼせづらいお風呂で、しっかりしたゴム製の椅子が付いていて、シャワーも温度調整しやすくてよかった。新しい施設よい。
浴槽は足こそ伸ばせないものの必要十分でよかったし、そんなのぼせづらいお風呂なのにちゃっかりのぼせかけたので(私は40℃以上のお風呂に入るとすぐのぼせるので、普段あまり浴槽に浸からない)、すぐに出て、冷水のシャワーを浴びて体を冷ましてからもっかい入った。
せっかくお湯を入れてくれたのに1分しか入らないのは勿体ない&申し訳ないので、そんな感じで交互浴(正式には温冷交代浴というらしい、今調べた)してたら40分経ってた。

合計3回くらい浴槽に入って、さっぱりしたら気持ちもさっぱりしてきた。これからのことや将来のことについて悩んでいたんだけど、

あー、別に目的なんかなくてもいいんだ。やりたいことをやろう。

と思った。
お風呂に入るたびに救われるので、お風呂は本当に偉大(長く浸かるの苦手だけど)。


お風呂から出て病室に戻り、ドライヤー(持ってきてなかったけど貸し出してくれた)で髪を乾かして、
ベッドに戻ってさて、と一息つこうとしたら目の前に母がいてびっくりした。ちょうど良いタイミングで面会に来てくれたらしい。
洗濯物を渡して、持ってきてもらった洗剤とスポンジを受け取って、それから家に忘れてきた高額療養費制度の限度額適用認定証(これを会計で出すと一定額以上払わなくて済むようになる魔法の紙)とMP3プレーヤーを受け取った。MP3プレーヤー、入院の直前になくしたんだけどよかった生きてたのね…。君が無事でほっとした。

母と少し近況報告というか、雑談をして(後に姉ともしゃべったけど、共通してウケたのは「ここ5階だからカラスが自分より下を飛んでる」って話題だった)、
運動がてら玄関まで送って戻る。玄関で、「すまない…私はこのリストバンド(入院したときにつけられたバーコードついてるやつ)があるから病院の外には出られないんだ…常にこれで監視されていて、一歩でも外に出たら爆発して死んでしまう…」ってデスゲームものみたいなことを言って遊んだ。
家族全員が週刊少年ジャンプを読んでいる家庭なので、突然こういうことを言いだしても理解してくれてよい。

で、病室に戻って物を整理して、また目が痛くなってきたので少し寝て…何か違和感を覚えて目を開けたら、今度は目の前に姉がいたのでめっちゃびびった。
寝ぼけてたから「へっ!?」って大きい声出しちゃった…隣の人ごめんなさい…。

そんで姉がまたずっと大きめの声で喋るものだから、さすがに隣の人に迷惑かなと思い売店行こうぜって言って病室を出て1階に降りた。
わかってたけど特に欲しいものなはかったので(必要なものは持ってきてるしお茶と水以外の飲食禁止されてる)、うろうろして出て、デイルームで無料の水を飲みながら雑談した。
ネガティブすぎる姉と「なんで窓開かないのかな」「逆になんで開けたいの?」「ここだったら飛び降りたら死ねるじゃん」「それを防ぐために開かないようになってんだよww」っていう不謹慎トークをした。不謹慎だけどちょっと面白かった。

というか姉、仕事が早帰りになったので寄ってくれたけど、この後帰宅前に患者さんの家に薬を届ける仕事があるらしい。
早帰りとは…。普通に仕事あるじゃん。(有給を消化させたい会社の都合で半休が入るけど、実質半日休めないらしい。大変すぎる)
というか、なんだかんだ言ってそんな最中に病院に寄ってくれる姉優しいなあと思う。

お茶しかできなくて、いや水しかできなくてごめん。早く帰った方がいいよそれ、と言って姉を玄関まで送り、もう一度戻る。
多分これが15時半から16時くらいの出来事。

で、一段落したら今度はリハビリのお兄さん(たぶん理学療法士さんだと思う。ずっと心の中でリハビリのお兄さんって呼んでた)がやってきて、リハビリ室に案内してくれた。
入院生活はどうしても運動不足になるので、運動のためにリハビリ室で運動するように昨日先生が手配してくれたらしい。
今日からリハビリ室にあるエアロバイクで運動をすることになった。

 

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リハビリ室のエアロバイクがちょっといいやつでテンション上がった。

おおお、高性能のエアロバイク…!耳たぶにセンサーをつけたら心拍数とかわかるやつ。時間や目標設定できるやつ。めっちゃよい。
お兄さん曰く、うん十万するやつとのことなので、うちの1万5千円のと全然違うと言ったら「僕もそれくらいのが欲しいけど、続くかわかんないから買うか迷ってるんですよねー」って言ってた(お兄さん、まだ20代前半くらいで、話しやすくてかわいいお兄さんだなーと思った)。

お兄さん、割と気さくに話しかけてくれるので、いろいろ話した。仕事の話とか、保健室のエピソードとか。
保健室のエピソードというのは、小学生のとき毎日給食の前に保健室まで注射を打ちに行ってたんだけど、終わった後に教室までダッシュで戻ったら皆が「いただきます」をしないで待っていて、それが息苦しかったという話。病気で小さい頃大変だったことありますか?って聞かれたので答えた。

お兄さんがその話を聞いて「待ってないで欲しいですよね」って言ってくれたのがすごく嬉しかった。私、ずっと誰かにそうやって言って欲しかったかもしれない。当時は友達が一人もいなかったから、当時からずっと、誰にも話すことなく一人で抱えてたんだよね。
少し前にpplogというポエムが書けるサービスにもちょっとだけそのエピソードを書いたけど、本当にここ数年まで、自分の持病の話をするのが嫌だった。小さい頃のイメージのせいで、言ったところで誰にも理解されないような気がしていたし、「自分の内面をさらけ出したのに誰にも理解されない」みたいなことが起こって傷つくのが耐えられないと思っていた。
でも、実際には誰も理解してくれないということはなくて、大人になっていろんな人が大変だね、大変だったね、って言ってくれた。
だから、今は話すことがそんなに怖くないし(まだまだ気軽に人に話す気にはならないけど)、小学生の頃の孤独がだいぶ癒されてきたような気がする。もし当時の自分に今声をかけてあげられるなら、大人になったらずっと生きやすくなるから大丈夫だよって言ってあげたい。

17時くらいに病室に戻り、ここまでの出来事をノートに書く。
17時45分、先生方が挨拶に来る。開口一番「頑張ってるね」って言ってくる主治医、苦手だなーと思った。
自分でも面倒くさいこと言ってるなって思うんだけど、私は頑張るとか努力とかそういう言葉がすごく苦手で、だってそれってつらいことじゃん。
つらいことが嫌だから、つらくならないように、楽に楽しく運動したりしてるのに(DDRごっことか)、私が楽しんでいることを勝手に「努力」にしないで欲しい。「努力」にされた瞬間、途端に息苦しくなるから。

みたいなことを思ったんだけど、大抵の人の場合「頑張ってる」というのは褒め言葉だと思うし、悪気があって言ってるわけでもないと思うので、単に私が苦手な言葉なだけだ。
そして私の主治医は教科書みたいな人で、ことごとく私の苦手な「良い言葉」や「正しい言葉」を投げかけてくるから本当に苦手。悪い人じゃない、ないんだけど、私には全く合わない。

18時、夕食。この入院生活一番の当たりメニューだった(ビーフンにハンバーグ。好き。多分頭豆腐ハンバーグだけど)。
バクバク食べてあっという間に完食してしまったけど、明日検査で朝食抜きらしいし、もっと味わって食べればよかったなあ。

リハビリのお兄さんに食後1時間は運動しないほうがいいって言われたので、食後は1時間くらいノートに文字書いたり時間潰したりしてからデイルームへ。
でも結局SNSチェックしてポエム書いたら時間が終わってしまい(19時半から20時)、病室に戻って今日記を書いたら一日が終わってしまった。
(ノートにがっつり3ページ、1時間くらい日記書いてた。この記事はこのノートの内容を公開用に加筆修正して公開してる)


目はだいぶ落ち着いてきた。痛くはあるんだけどまともに開けていられる時間が伸びた。
この調子で少しずつ回復して、やりたいことができるようになりたい。