Qの箱庭

ショートストーリー仕立ての毎日

フローズンラテ

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フローズンラテ ダブルベリーヨーグルト味/マチカフェ MACHI café│ローソン

 

帰り道、ローソンでフローズンラテというものを買った。冷凍されているソースにホットミルクを注いで溶かして飲むらしい。

会計後、ホットミルクを入れて軽くかき混ぜたものを渡された。持ったところがまだ熱を持っていて熱い。が、すぐに冷えていった。

 

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主にDDRのために街に出かけていた。いつも通っているゲーセンはDDR筐体が2台から1台に減っており、既に何人か順番待ちをしていた。(けっこう過疎ってるゲームだし平日なので、混んでいるのは珍しい)

順番が来て、手始めに難易度は低めの、いつもプレイしている曲を選ぶ。上手く体が動かない。いつも以上に。

終わると順番を待つ。DDRの順番待ちは意外に楽しい。シングルモードにダブルモード、色々な難易度、たくさんの種類の曲、バー持つひと持たないひと、パネルの踏み方や動き、と遊び方が多様なのでプレイヤーひとりひとりのスタイル違って、それぞれを後ろから見るだけでけっこう楽しいのだ。

一緒に順番待ちをしていた人の中で、一人だけめちゃくちゃ上手い人がいた。

体の軸がぶれず、少しの動きだけで多くの矢印を捌いている。ミスをしない上にほぼ完璧なタイミングで踏んでいく。その洗練された姿は、美しい、と思った。

同時にめちゃくちゃ悔しかった。わたしにはない。体幹も、実力も、これだけの実力をつけるために通うお金も体力も、ついでに精神的な軸もない。

 

 

忙しい忙しいと言っていて、(実際忙しかったのだけれど、)何もできない6月だった。PCに触れる機会が減って、ブログの更新もほぼ止まった。書きたいことが浮かんでは消え、何も書けなくなった。フローズンラテに注がれたホットミルクのように、あったはずの熱はすぐに溶けてしまい、ただの冷たいソースみたいな日々を過ごしていた。なんか中途半端に凍っていたものが溶けたせいで、まだ氷のかたまりが残っていて、太いストローでも詰まってひどく飲みにくい。うまくいかない。

 

それでも、月末に周囲の人間が色々動き始めたせいで、わたしもようやく焦り始めて、行動し始めて、心が揺さぶられる出来事がいっぱい起こった。何も変わらない日々は終わり、これまでと別の意味で忙しくなってきた。

 

 

最近、変わりたいと思うことが増えた。悔しいと思うことが増えた。

それは、やっと少しずつ自分の心の問題みたいなものがどうにかなってきて、前を見られるようになった証拠なんだと思う。

怪我するかもしれなくても少しずつ進んでみたい。「ビオレタ」の妙子のように

 

 

 

フローズンラテ、めちゃくちゃ飲みづらくて正直買ったのちょっと後悔してたけど、

底の方にたまっていたミルクとソースは甘くて美味しかった。後悔してたのをちょっとだけ後悔した。

 

途中ちょっとつらくなったとしても、変わりたいとか悔しいとかって熱を持ったまま

底の方まで進んでいければ、最後ちょっとうれしいことが起こるのかもしれない。

そんな甘い願いを信じて進もう。今はそんな気分。