Qの箱庭

ショートストーリー仕立ての毎日

カラフルストーリー(「短歌の目」第9回)

おひさしぶりですきゅーいんがむと申します。

前回はちょっとおやすみしてしまいましたが今月はまた参加します。

よろしくお願いいたします。

 

tankanome.hateblo.jp

 

 

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1. シチュー

その甘さ恋しくなって蓋をする シチューの香りは君に似ている


2. 声

「もーいーかい?」「まーだだよ」って、もういいかい? 「もーいーよ」って声返らない


3. 羽

親元を巣立ち上京したところからの新連載第一羽


4. 信

信じたら GOのサインでまっしぐら 機械の示す緑の道へ


5. カニ歩き

カニ歩き 世界一周してみても 地球の半円まだ謎のまま


6. 蘭

人知らぬ山奥のその奥の園 誰が植えたか紫蘭が咲いた


7. とり肌

踊りましょう 手とり足とり肌をとり もつれておちて 桃色の国


8. 霜

恋をして焦がれて追って幾星霜 空の向こうに貴方は今も


9. 末

学期末テストは散々だったけど週末は外晴れるといいな


10.【枕詞】ひさかたの

ひさかたの雨の雫は窓伝いぼやけて映るあの日の景色

 

 

 

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今回は”物語のワンシーン”みたいなのをちょっとだけ意識してみました。

もしお気に入りのシーンが見つかれば、また引用スター等いただけると嬉しいです。いつもありがとうございます。