まがん の ちから を てにいれた!(「短歌の目」第10回)
こんばんは、毎度お世話になっておりますきゅーいんがむ(id:Qingum)です。
最近短歌以外の更新がほぼないのですが、今後はもうちょっと短歌以外の日記も書く予定です(もし良ければそちらの方もお付き合いください)
が、まずは第一期ラストということで、今月の短歌を詠みます。
もしお気に入りが見つかれば、引用スターいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
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1. ファー
行けるなら、隣町でもいいからさ 連れていってよ セフィーロ、ゼファー*1
2. 密(蜜→密に訂正しました!)
「ここからは国家機密だ、いいね?」って カーテン閉めてひそひそ話
3. LED
LEDの下で二人は育たない 人工的でライトな関係
4. グレーゾーン
うまくいく?不安で下駄を転がせど 空は変わらずグレーゾーンだ
5. くま
テディベアを力いっぱいぎゅうと抱くまだ大人にはなれない夜更け
6. 石
原石に見えた微光に目が眩み 己を磨く きょうも、あしたも
7. イエス
国中で”もろびとこぞりて”謎カヴァー イエス驚き緊急来日*2
8. 鐘
柿食へば十四世紀も前の世のどこかからまだ鐘が鳴るなり
9. 氷
流氷の町は待つあの灯台でオホーツクから流れ着く冬
10.【枕詞】降る雪の
降る雪の白髪までに地に沈み採れるキャベツの強きことかな
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以下、第一期終了ということでちょっとしたポエムです。
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真面目に短歌を詠むというのはわたしにとって初めてのことで、
今年2月にこの企画がはじまったときから、毎月うんうん唸りながら言葉をひねり出してきました。(1回だけ休みましたが)
わたしは想像力(もしくは創造力)や語彙に乏しく、短歌についても詳しくないので、なかなか言葉を生み出すことができなかったり、お題の言葉の意味がわからず色々ぐぐったり、枕詞について延々と調べたりしていました。
それでもわたしがこの企画に参加し続けたのは、修行して強くなろう、とかそういうことを考えていたわけではなく、短歌というのは難しいことを知らなくてもできるよ、と気がついたからでした。
短歌のことを考えながら歩く道は57577になって、浮かぶ記憶は単語になって、短歌という形になって。
「短歌の目」でもって31文字に切り取られた日常は、なんだかドラマみたいで。
それがとても面白かったのです。
わたしの短歌はわたしがつくった言葉ではなく、わたしが日々の中で調べて知った言葉と、日々の生活の中で誰かから貰った言葉でつくられています。
だからプロみたいに上手ではないけれど、自分の短歌がとても気に入っています。
2015年、毎日にちょっとした魔法がかかる「短歌の目」という魔眼を得られて本当に良かったし、楽しかったです。
この機会を与えてくださった主催の卯野(id:macchauno)様と、企画参加者の皆様と、このページを見ていただいている皆様に感謝。