Qの箱庭

ショートストーリー仕立ての毎日

報われない百合ヤンデレ魔法少女の話

私が文章を発信している場所は大体ポエムかTwitterしかないので、そこのフォロワーさんやあしあとをつけてくれる方があまり興味ないであろう話題についてはあまり書かないようにしているんだけど(誰かの読む時間を割くのなら、できるだけ意味のあるものにしたい、と思って勝手にそういうルールにしてる)、
コロナはどんどん拡大していくし、私はそういうのが重症化しやすいタイプでもあるので、そういえばこれ、もうどういうきっかけで私死ぬかわからんよな、と急に思い、
(本当はコロナに限らず人間はいつ死ぬかわからないのだけど。目に見えないリスクや可能性って、本当に都合良く無視したり忘れたりしがちだなあと思う)

明日死ぬとしても後悔しないように、今好きなもの、気になってるもの、自分の中で熱いものを書き残しておこうかなと思い、一番邪魔にならない場所としてこのブログに書き残すことにした。

 

で、報われない百合ヤンデレ魔法少女について書くことにしたんだけど、誰かというと
先月末「#コンパス」というゲームに登場した「魔法少女ルルカ」というキャラクターで、ざっくり説明すると、

  • 同じ魔法少女の「魔法少女リリカ」が大好きで、
  • 敵味方問わずバトル中にリリカが死ぬと体が真っ黒になって超絶パワーアップするというアビリティがあり、
  • その状態で勝利をすると亡きリリカの杖を抱きしめ「ずっと一緒だよ」と呟く、

みたいなキャラクター(あと魔法少女なのに基本的に杖で殴って攻撃する)で、
「#コンパス」のメインユーザーである10代20代に大ウケ。登場前は「何でルルカ出すの…」みたいな声もあったのに、性格が百合ヤンデレだとわかると一気に歓迎ムードに。皆闇が好きなお年頃。(とか他人事みたいに書いてるけど、私も手のひら返しした一人なので何も言えない)

 

www.youtube.com

「#コンパス」は大体ニコニコ生放送で新キャラクターを短い動画と共に発表するんだけど、この登場動画でコメント欄がめちゃくちゃ沸いた。Twitterも沸いた。
それで、まあその後はヤベーヤンデレキャラ、みたいな扱いでエモイとかヤバイとかカワイイとか言われつつ温かく見守られている感じなんだけど、
なんだかこの子の色々なことを真面目に想像すると、とてもこういう闇墜ちキャラいいよねーみたいに消費する気になれなくて、ただただ報われなさに心が痛む。

 

そもそも、この二人は架空のアニメ「魔法少女リリカルルカ」の登場人物で、公式から提示されている短い設定としては(#コンパスはユーザーに好きに想像してもらいたいという観点から、公式設定がほとんどない)、

  • リリカとルルカが主人公
  • 人気はルルカの方がある

くらいしかなく、あとは動画やテーマ曲、ヒーロー調整時やシーズン時に少しだけある物語?を見るに、

  • リリカは明るく健気だが、あまり魔法少女としての能力や才能がない(魔法が使えない?)
    そのため、他の魔法少女(ルルカ?)に比べて自分が「劣等生」であることに悩んでいる
  • ルルカはリリカに比べて「優等生」というポジションで、能力全てがリリカより優秀
    リリカを守るために修行している

というような設定があるように思える。
また、リリカを取り巻くキャラクターとしては「マルコス'55」というキャラクターもいて、彼はアニメ「魔法少女リリカルルカ」オタクでリリカの大ファン。何でも出来るハイスペックだけどそれゆえに人生がつまらなく感じてニートになってしまったが、健気に頑張るアニメキャラクター・リリカに救われたという、これまたエモいキャラクター。

リリカとマルコスは#コンパスの初期から実装されているキャラクターで、マルコスが敵味方にリリカがいるとパワーアップするキャラクターというのもあり、#コンパスでは「マルリリ(リリマル)」として長いこと愛されてきた。

 

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説明が長くなったけど、こういう設定からルルカ達の心情や関係を想像すると、

魔法少女として一緒に戦うことになったリリカとルルカ。
しかし、魔法少女としての能力に差がありすぎたことが原因で、リリカはルルカに対して劣等感を抱く。
一方、ルルカは健気なリリカを愛しく感じ、彼女の分まで戦おうと人知れず努力をする。
それが余計に能力差となって現れ、リリカは劣等感を強めていく。

みたいな流れな気がするし、この時点でもうとにかく報われてないんだけど、ここに「人気」とか「マルコス」というキャラクターとかが入っていることでより悪化してしまっていて、
リリカは口にこそ出さないけどきっと人気差のせいでルルカに嫉妬してしまっている部分があると思うし、そこに人気がない中も自分のファンでいてくれる「マルコス」が現れたことで、マルコスに心を開く部分は当然あると思う。(恋愛感情については色々な見方ができると思うけど、個人的にはリリカはまだ恋愛感情というものをよくわかってないんじゃないかと思っている)

これはルルカから見れば最悪で、守りたくて頑張っていたことが結果的にリリカとの距離を生んでしまっているし、挙げ句に他の男まで現れてしまっている。(恋愛感情がなくても、ルルカにとっては確実にマルコスは”他の男”に映ると思う)
ただ自分のものにしたくて自分勝手に振る舞っていた、とかではなく、たくさん健全な努力をしているのにそれが全て悲劇に繋がるのは、本当につらいと思うしこんな経験したらよっぽどメンタル強くない限り闇墜ちするんじゃないかな。想像すると本当につらい(2回目)。

それでも、男女ならまだ愛情を見てもらうきっかけか何かがあったかもしれないのに、女の子同士というのが報われなさに拍車をかけている。リリカはゲーム内の様子を見るに絶対にルルカの愛情に気づいていないし、何なら女の子同士が恋愛をするという可能性にすら気づいていない気がする。
ルルカとしても、男ならまだ告白できたかもしれなくても、同性だから色々なことを気にして中々告白なんてできないだろうし、したとしても本気にされない可能性も高そうで、本当にルルカ側から打てる手が一つもない。詰んでる。

紹介動画でも流れているルルカのテーマ曲、「アイ情劣等生」という曲名なんだけど、本当に愛情に関してだけ圧倒的に劣等生なのでしんどすぎる。

もしもこの状況がどうにかなるときが来るとしたら、リリカが周りの人たち(マルコス・ルルカ)の気持ちを知って、一人一人に向き合うしかないんだけど、リリカはかなり幼い気がするので、それだけ成長するにはかなり時間がかかりそうだな、と思う。

 

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そんな感じのことを考えているうちにルルカというキャラクターに物凄く惹かれてしまい、珍しく登場から一ヶ月未満でガチャから引けたこと、欲しかったカードが偶然限界突破できたことも重なって、バトルでルルカを使い始めた。
(時間もモチベもなくなっていて緩やかに#コンパスやめようかなーと思っていた時期に引いたので、運命を感じているのもある)

本格的にアタッカーらしいアタッカーを使うのは初めてで、かなり苦労してるんだけど(反射神経が絶望的にないしパニクりやすいので、カードをよく引き間違える)、
最初は間合いを覚えて、次にデッキを近距離攻撃型に変えて(最初は某有名プレイヤーの影響で遠距離攻撃カードを使ってた)、ちゃんとアタッカーの役割を果たせるようにした。
アタッカーの役割は前線に立って敵のヘイトを受けつつ、隙を見て敵をキルしていくことなので、遠距離だとアタッカーの役割を果たしづらい。(3対3で基本的に各ロール1人ずつなので、味方のためにもアタッカーというロールとしての役割は果たせる方が良い)
ので近距離にしたんだけど、近距離で戦うのは本当にシビアな駆け引きと反射神経が求められるので難しい。あとルルカは総合的な攻撃力が他のアタッカーほど高くないので、確殺しづらいのがネック。キルが取りづらい。


そんな感じで、苦労はしてるんだけどキャラクターも曲も完全に好みなので頑張って使ってる。
なんというか、向いてないんだけどそういうのを抜きにして頑張れる、というのが愛だよなあと思うし、愛駆動で頑張るのいいなーと思う。
アタッカーを使うようになって他のアタッカーの動き方が少しわかったりもするし、そういうきっかけで踏み出す一歩の積み重ねでだいぶ自分に見える世界が広がる気がするので、ルルカや#コンパスに限らず、愛駆動で気軽に色々なことに挑戦していきたい。